「"努力"も"興味"も苦手」の無気力人間だから、
SB'15に続き今回も参加募集に応えたメンバーの一人「ゆたかあすか」 出典:りくろあれ「ツキトコトリ」より FM栃木RADIO BERRYでリポーター(元)として活躍、 企業CMのナレーションを務めるなどの実績の持ち主。 優しく首をくすぐるような彼女の洗練された声は、一度耳にすれば忘れないでしょう。 SB'15 舞台 少年ドローン稽古風景 「稽古の30分前、1時間前、2時間前、どんなに早く行っても あすかには勝てないんだわ・・・しかも掃除してるし。(演出)」 1分の遅刻も許さない24時間活動人間の演出にあっさり白旗を出させてしまう彼女。 でも、改めて伺ってみると意外な言葉のオンパレード。 「努力することはおろか、何かに興味を持つことすら苦手。今風の話題は一切ついていけないし、そんなことを指摘されたりするだけで、人間的なダメさを感じてしまったり、自分が小さくなっていくのを感じます。」 ―そういう「世間に合わせていくこと」がいやでいやで、辛くなる前に、苦しくなる前に、諦める、遠ざかることが多々あるそうです。 「外面は良いですが、とんでもない無気力人間です。色々なことから遠ざかり始めて、もう世間なんてどうでもよくて、猫と画材とマンガと親だけいればいいやって過ごしていました。」 でも、年を重ねるほど、社会に出れば出るほど、そんな自分のカタチがダサくてイタくて。 ―自由で居たい、でも自由が痛い― 「演劇って、そんなイタイダサイ私にも役割をくれるんです。でも、やはりそこにも越えられなくて辛くて苦しい壁や重りや石ころはあるんです。 結局、どこへ行こうが逃げようが、自分というハードルが待っているんですよね。」 「今は単純に、それ以上に大切にしたいことが増えたんです。 だから、ただただ末永く、板の上に立っていられるように、努力や興味とやらを、やっと真似てみようかと思えるようになったんです。」 ―― 2016年3月、宇都宮市で開催された「うつのみや春の演劇フェスティバル」 彼女が主宰となる劇団シンの箱「無声劇 ピエロ」、パントマイムと音楽のみで紡いだ30分間は見事にお客さんを魅了させました。 台詞無し。役者のパフォーマンスだけで物語の表現を実現するにあたり、作...